
はじめに
トレーニング愛好者の間で「デッドリフト=腰に悪い」と言われることがあります。特
に初心者の方は、トレーナーや周囲から
「デッドリフトは危険だからやめた方がいい」と忠告され、
敬遠してしまうことも少なくありません。
ですが、果たしてデッドリフトは本当に腰に悪いのでしょうか?
また、正しいやり方を理解することで、安全に取り入れることはできないのでしょうか?
この記事では、デッドリフトが腰に与える影響や、正しいフォームの重要性、腰痛を防ぐ工夫について詳しく解説していきます。
デッドリフトとはどんな種目?
デッドリフトは、バーベルを床から引き上げる動作を基本とする筋力トレーニングで、主に以下の筋肉群を鍛えることができます。
ハムストリングス
大臀筋
脊柱起立筋
広背筋
前腕筋群
つまり、背面全体を強化するために非常に有効なコンパウンド種目です。
また、姿勢の改善や体幹の安定性向上、基礎代謝アップにもつながるため、ダイエットやパフォーマンス向上にも貢献します。
なぜ「腰に悪い」と言われるのか?
1. フォームの崩れが腰への負担に直結
デッドリフトが危険と言われる最大の理由は、フォームが崩れることで腰椎に過剰な負担がかかってしまう点です。
特に以下のようなフォームエラーがあると危険です。
背中が丸まる(猫背)
バーベルが身体から離れている
上体の引き上げを腰の反動で行う
これらのエラーがあると、腰椎椎間板への圧力が高まり、腰痛やヘルニアのリスクが増します。
2. 筋力不足によるフォーム維持困難
初心者や筋力の弱い人は、正しいフォームを維持するための体幹や臀部・ハムストリングスの筋力が不足していることが多く、それが腰への負担を高めます。
正しいフォームで行えば腰痛予防に効果的
デッドリフトは、正しいフォームで行えばむしろ腰痛の予防や改善につながります。
以下のポイントを守ることで、安全に効果的なトレーニングが可能です。
◇正しいデッドリフトの基本フォーム
足幅は肩幅程度、つま先はやや外側に向ける
バーベルは足の真上(母指球あたり)に位置させる
背筋をまっすぐに保ち、胸を張る
お尻を後ろに引くようにしてしゃがむ
肩甲骨を寄せてロックする
バーベルを身体に沿わせるようにして持ち上げる
これらを意識すれば、腰ではなく脚とお尻を使った持ち上げ動作になり、腰への負担は最小限に抑えられます。
デッドリフトの種類と腰への負荷の違い
1. コンベンショナルデッドリフト
もっとも一般的なデッドリフトで、バーベルを両足の前にセットし、肩幅のスタンスで行います。
腰や背中への刺激が強いため、フォームの習得が不可欠です。
2. スモウデッドリフト
足幅を大きく開き、手は内側に配置するスタイル。
腰よりも脚と内転筋に負荷がかかるため、腰への負担が比較的軽減されます。
3. ルーマニアンデッドリフト(RDL)
膝をあまり曲げず、股関節の屈曲を意識して行うスタイル。
ハムストリングスと大臀筋に特化して刺激を与える一方で、フォーム次第では腰に強いストレスがかかることも。
それぞれのスタイルにメリットと注意点があるため、自分の体格や目的に応じて選ぶことが重要です。
腰痛を防ぐための補助エクササイズ
1. プランク
体幹を安定させるための基本トレーニング。
腹横筋を鍛えることで、腰椎を守る内側の筋肉を強化できます。
2. ヒップスラスト
大臀筋を集中的に鍛える種目で、骨盤の安定性を高めます。
特にフォーム維持に重要な筋群を強化することで、デッドリフトの安全性が向上します。
3. バックエクステンション
脊柱起立筋を鍛えることで、腰部の耐久性を向上。
無理のない範囲で行うことで腰痛予防につながります。
まとめ:正しい知識とフォームでデッドリフトは味方になる
「デッドリフトは腰に悪い」というイメージが先行しがちですが、実際には誤ったフォームや無理な重量設定がリスクを高めているにすぎません。
正しいフォームと適切な筋力・柔軟性があれば、デッドリフトはむしろ腰を強くし、体のパフォーマンスを向上させる優れた種目です。
デッドリフトが危険なのは、フォームが崩れたとき
正しく行えば、腰の強化や姿勢改善に効果あり
フォームを支える筋肉を別途鍛えることも重要
正しい知識と準備で、デッドリフトを怖がらずに取り入れていきましょう。
腰痛持ちの方も、医師やトレーナーと相談しながら、安全な範囲で活用することをおすすめします。
株式会社ReGlow
住所:東京都三鷹市井の頭2-11-16 ARKHOUSE井の頭101
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