食事誘発性熱産生とは??

query_builder 2025/05/13
食事誘発性熱産生とは??

はじめに


ダイエットやボディメイクにおいて、

「基礎代謝」や「消費カロリー」といったキーワードはよく知られていますが、

「食事誘発性熱産生(DIT)」については意外と知られていません。


実はこのDIT、日常生活の中で無意識に行われているカロリー消費のひとつ。

ダイエットに取り組むなら、知っておいて損はありません。


本記事では、

  • 食事誘発性熱産生の基礎知識

  • ダイエットとの関係性

  • 効率よくDITを高めるための食習慣

について詳しく解説していきます。




食事誘発性熱産生(DIT)とは?


食事誘発性熱産生(Diet-Induced Thermogenesis/DIT)とは、 「食事を摂ることによって体内で発生する熱エネルギー」のこと。


つまり、食べ物を消化・吸収・代謝する過程で、体内がエネルギーを消費して“熱”を発生させるという現象です。


3つのエネルギー消費の分類


私たちの1日の総消費カロリーは、大きく3つに分かれます。


  1. 基礎代謝(約60〜70%): 生きているだけで使われるエネルギー(呼吸・体温維持・内臓の働きなど)

  2. 活動代謝(約20〜30%): 運動や家事、通勤などの身体活動による消費

  3. 食事誘発性熱産生(DIT)(約10%): 食べること自体で発生するカロリー消費


つまり、DITは1日に消費されるカロリーの中でも意外と無視できない割合を占めているのです。




DITの大きな特徴


1. 食べるだけでカロリーを使う

「食べれば食べるほど痩せる」ということではありませんが、 消化吸収にもエネルギーが使われるというのは驚きの事実。


2. 栄養素によってDITの大きさが違う

DITは、摂取する栄養素の種類によって大きく異なります。


栄養素DITの割合(摂取エネルギーに対して)
タンパク質約30%
炭水化物約6%
脂質約4%


つまり、同じ100kcalを摂っても、タンパク質は30kcalを消費に使い、 脂質はたった4kcalしか使わないということになります。


この差は、ダイエットにおける栄養バランスの重要性を示しています。




なぜDITを意識すべきなのか?


1. 無理な運動をせずに消費カロリーを底上げできる

DITは「食べるだけ」で発生するエネルギー消費。

運動習慣が少ない人でも、食事の工夫だけで1日の消費カロリーを上げることが可能です。


2. 太りにくい食事のヒントになる

高タンパク食はDITが高く、脂質中心の食事はDITが低い。

つまり、同じ摂取カロリーでも“太りやすさ”が変わってくるのです。


3. 冷え性対策や基礎代謝UPにも貢献

食事によって体温が上がる感覚は、まさにDITによる熱産生の効果。

結果として、基礎代謝の維持や冷え対策にもつながります。




DITを高める食事習慣5選


1. タンパク質をしっかり摂る

  • 鶏むね肉、魚、大豆製品、卵など

  • 食事全体の20〜30%を目安に


2. よく噛んで食べる

  • 咀嚼回数が多いほど、消化器官が活性化

  • 満腹感も得やすく、食べすぎ予防にも


3. 温かい食事を心がける

  • スープ、煮物、味噌汁など

  • 冷たいものより消化にエネルギーを使う


4. スパイスを取り入れる

  • 唐辛子・ショウガ・にんにくなどの香辛料は体温を上げやすい


5. 朝食を抜かない

  • 朝食を摂ることで体温が上がり、1日の代謝スイッチがONに

  • DITは食事の回数が多いほうが有利ともいわれる




よくある誤解と注意点


「DITがあるなら、たくさん食べれば痩せる?」

→ 間違いです。DITはあくまで“摂取したカロリー”の一部を消費するだけ。 過剰摂取すれば当然太ります。


「サプリでDITを高められる?」

→ カプサイシンやカフェインなど一部効果がある成分もありますが、基本は日々の食事改善が最優先。


「DITは全員同じ?」

→ 個人差あり。筋肉量やホルモンバランス、性別や年齢にも影響を受けます。




DITと相性のいいダイエット法


1. ローファットダイエット(低脂質)

  • 脂質を控え、タンパク質と炭水化物を中心にした食事法

  • DITを高めやすく、脂質カットでトータルカロリーも抑えられる


2. PFCバランス重視のダイエット

  • タンパク質を30%程度に設定

  • 炭水化物・脂質は目的に応じて調整


3. リーンバルク(筋肉を増やしながら脂肪を抑える増量)

  • タンパク質比率を高め、DITを活用して余分な脂肪増加を防ぐ




まとめ


食事誘発性熱産生(DIT)は、意識するだけで“食べながら痩せる体質”づくりに役立つメカニズムです。


  • 高タンパク食

  • よく噛む

  • 温かい食事

  • スパイス活用

  • 朝食の習慣


こうした小さな工夫の積み重ねが、代謝を底上げし、 ダイエットの成功率を大きく高めてくれます。


DITを味方につけて、無理のないボディメイクを目指しましょう。

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